Q.AO入試とは?
AO入試とは
AO入試の「AO」とは、Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)の略。各学校の入学選考事務局を指します。評価の基準となるのは、学校または学部・学科が提示する「アドミッションポリシー(受け入れ方針)」に基づいた「期待する人物像」。例えば「自立心を持ち、何事にも積極的に取り組む姿勢を持つ生徒」といった人物像が、AO入試の募集要項などに示されています。
つまりAO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、学力で判断せず入学希望者の人物像にフォーカスした選抜試験と言えます。
基礎学力に不安があっても、どうしても自分の専門分野を極めたい方が利用する入試方式で、合格するのは大変困難です。
ただし、お金さえ積めば、私立なら入れてもらえます。
国立の学校では導入していないところも多く、相当程度の高い(大学の学部卒業程度)専門性を持つ生徒を求める大学もあります。
AO入試は書類審査と面接で合否が決まります。
ほかに小論文が課されることもありますが、あなたの人間性と進学熱意や意欲を示せば合格できます。
具体的な方法については割愛しますが、その大学の教授になってやるんだという思いをアピールすれば、たいてい合格できます。
ただし、一般入試で合格した方々との学力格差を意識しておかないと、卒業が難しくなるおそれがあります。
日本でAO入試が始まったのは、学力一辺倒の入試では頭が受験勉強のことしか考えられない人間がいっぱい集まってしまうからです。
昔と違い、日本はもう経済復興ばかりに頭をひねる必要は無くなりました。
しかし、社会の変革や国際的な変動に耐え、日本をより強靭にする能力のある人間が大学に進学することを諦め、早々に社会に出てしまう現実を知ったお偉いさんが、大学の変革のために規制を緩和したのです。
Q.AOしか受けないと、貴重な時間が無駄になるかも
その理由は、現役生のみ受験できることと、指定校推薦などと違い、高校のレベルに関らず受験が可能なこと、さらに、入試が秋ごろにあるので、落ちても一般入試に回れるからです。
ただし、AO一本に絞った入試対策をしてしまうと、AOに落ちた後に、一般入試を受けられる学力が備わっていないことが多く、多くの方が志望校のレベルを下げるか、浪人しています。
くれぐれも、AO入試を本命にしないほうがいいでしょう。
私は、AO入試の存在は知っていたのですが、特に利用はしませんでした。
と言いますのは、各大学により傾向がバラバラな上、受かる保障がどこにも無かったからです。
もしあなたがAO入試を利用されるなら、事前に大学に問い合わせをして、傾向と対策を聞き出したほうがいいでしょう。
大学によっては丁寧に説明してくれるところもありますし、あなたが帰国子女なら、語学力で合格できる可能性も、ごくわずかですがあります。
やってみて損は無いと思うのであれば、あなた自身の力で、合格を勝ち得てください。