ゲームクリエイターとは？どんな仕事をするの？
ゲームクリエイターとは、文字どおり「ゲームを作る人たち」のことをいいます。ひとことで言っても、実はさまざまな職種があります。たとえば、物語や世界観を考えるシナリオライター、キャラクターや背景を描くデザイナー（CG・2D・3D）、ゲームの仕組みをプログラムするエンジニア、全体の進行を管理するディレクターやプロデューサーなどです。
近年はスマホゲームやインディーゲームの人気が高まり、小規模チームでも作品を発表できる時代になりました。必ずしも大手企業だけでなく、個人制作や小さなスタジオからチャンスをつかむ人も多い職業です。
ゲームクリエイターは、「遊びを作る」仕事でありながら、チームで協力しながら1本の作品を形にしていく総合力が求められます。
ゲームクリエイターを目指すにはどんな道がある？
ゲームクリエイターになるための道は、いくつかのパターンがあります。
まず代表的なのが、専門学校や大学で学ぶルートです。専門学校では、ゲーム企画、グラフィックデザイン、プログラミングなどを実践的に学ぶことができます。大学の場合は、情報工学やデザイン系の学部で基礎を学び、卒業後にゲーム会社へ就職するケースもあります。
また、独学や個人制作から始める人も増えています。最近では無料の開発ツール（Unity、Unreal Engineなど）が普及しており、高校生のうちから作品を作ってSNSで発表する人もいます。コンテストやインディーイベントで評価され、プロになるケースもあります。
ただし、どの道を選んでも大切なのは「実際に作品を作る経験を積むこと」です。学歴よりも、自分が作ったゲームやデザイン、プログラムなどをまとめた「ポートフォリオ（作品集）」が評価される業界です。
どんなスキルや心構えが必要？
ゲームクリエイターに必要なスキルは、職種によって違いますが、共通して大切なのは次の3つです。
1.発想力・創造力
新しい遊び方やキャラクターを考える力。普段からいろいろなゲームをプレイし、「なぜおもしろいのか」を考える癖をつけると良いでしょう。
2.チームワーク・コミュニケーション力
ゲーム制作は1人ではできません。企画・デザイン・プログラミングなど、多くの人と意見を交わしながら進めるため、協調性や説明力も大切です。
3.根気と継続力
完成まで時間がかかる仕事なので、最後までやり抜く気持ちが必要です。バグ修正や仕様変更など地道な作業も多く、「好き」という気持ちが原動力になります。
また、高校生のうちからできることとして、パソコンやデザインソフトの基本操作に慣れておくこと、ゲーム制作ツールを触ってみることもおすすめです。たとえば、RPGツクールやUnityなどを使えば、初心者でも自分だけのゲームを作れます。
ゲームクリエイターは、子どものころからの「ゲームが好き！」という気持ちを仕事にできる職業です。道のりは簡単ではありませんが、自分のアイデアが世界中の人に遊ばれる喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。小さな一歩からでも、今日から挑戦を始めてみましょう。