僧侶になるには仏門に入る
僧侶になるには特に資格はありません。
しかし、知識がなくできるものではないですし誰でも簡単になれるものでもありません。
仏教の世界での仕事をするため、仏門に入ることを許可してもらうことから始まります。
僧侶になるためには仏門に入る許可を得る「得度」という儀式に参加をすることが必要です。
得度を受けるためには自分自身が仏門に信仰を持ち、仏教に対しての深い知識や理解を持たなければなりません。
そのための方法として一つの仏教系の大学に通うという方法があります。
こういった学校に通えば、仏教についての歴史や宗派といったことについて深く学ぶことが可能です。
もちろん、進学せずに仏門について学ぶこともできます。
修行をするために直接寺院を訪ね、修行をさせてもらうというのも一つ脳方法です。
大学での学び
大学で仏教を学ぶとか、大学で僧侶になるための勉強をするということに抵抗を感じる人も多くいます。
しかし、実際に日本には仏教系の大学も多く存在しており、仏教について学び僧侶になることを目指している学生が多く通っています。
通っている人も実家がお寺や身内に僧侶がいるという人ばかりではありません。
仏教に興味関心を持ち学びたいと思い通っている人もいますし、宗教学者として活躍したい人、僧侶になりたい人など様々です。
そういった人の中での学びというのは仏門についての知識が広がるだけでなく、僧侶としての資質を身につけることにも役立ちます。
卒業後の大変さ
僧侶になることを希望している人は仏門がどれだけ大変なことかを理解しておきましょう。
大学を卒業すればだれでもすぐに僧侶になれるわけではありません。
得度の方法や修業期間、その内容というのは宗派やお寺によっても違います。
僧侶というのは人生そのもの、毎日の生活が修行といえます。
贅沢を排除した暮らしをしていますし、常に自分に厳しく律して生活をしなければなりません。
仏門に入りたての修業は特に厳しいものです。
朝の3時や4時に起床して座禅や読経の練習、お寺の清掃、配膳など多くの仕事をこなします。
もちろん、修行中は自由な行動は一切ありません。
僧侶としてのふるまいを先輩から学びつつ、空き時間には仏教について学ぶため仏教史の勉強をしたり写経をしたりして過ごします。
修業期間中は外出も禁止されており、自由に出かけたり友達と遊んだりすることもできません。
携帯電話も所持が禁止されていることが多く、僧侶に預けることが一般的です。
これだけ厳しいことを経験するからこそ僧侶として仏門につくことができます。
ただ僧侶になりたいと考えたり仏教について学んだり触れたりしたいといったことを考えるのではなく、これだけ厳しい修業があっても僧侶になりたいのか考えてから進路選択をするようにしましょう。