ブリーダーには資格がない
犬のブリーダーになるためには特別な国家資格や民間の資格はありません。
学歴や年齢に関係なく就くことのできる仕事であり、だれでもチャンスがあります。
しかし、ブリーダーとして動物を販売するためには、「動物の愛護及び管理に関する法律(通称:動物愛護法)」内の「動物取扱業の規制」に基づき、保健所に「動物取扱業の届出」というものを提出することが必要です。
多くのブリーダーは動物を繁殖させたあと、販売を行うことが一般的であり、これで生計を立てています。
そのため、この届出を提出することが一般的です。
とはいえ、知識がなくできる仕事ではありません。
そして、学歴はほとんど問わないといっても多くの場合には募集要項に「高卒以上」と書かれています。
そのため高校は卒業しておくことが条件となるのが一般的です。
ブリーダーになるためには思い立って突然一人で開業することは不可能です。
動物についての知識も必要ですし、飼育する施設の準備も必要です。
そして、育てる動物の準備もしなければなりません。
そのため多くの場合はすでにブリーダーとして活躍している人のところで働き下積みを経験します。
そこで動物の育て方やスキル、繁殖方法と販売する方法といったことを学んでいきます。
この経験はただ動物について学ぶことができるだけでなく、将来的に独立した時の経営スキルや繁殖犬の流通経路、コネクションといったものを作っていくためにも重要です。
勉強する場所
未経験者でもブリーダーとして下積みをすることは可能です。
しかし全くの未経験、知識もない状態で始めるのはかなり大変なことです。
毎日動物のお世話をしながらその日学んだことを復習するというのはかなりの負担になります。
そこで、最近では先にブリーダーになるための専門学校や通信教育を利用して知識を身につけてから就職したり、勉強しながら働いたりといった方法を取る人も増えています。
ノウハウがあると現場に入っても即戦力として活躍できますし、身につけた知識をもとにさらに幅広い知識がつけられるのです。
資格を取得する
ブリーダーになるにはとくに資格は必要ありません。
しかし動物の命を扱う仕事であること、幅広い知識が必要であることから、ブリーダー業務に関連する資格を取得しておくと就職に有利ですし仕事でも役立ちます。
そこで、訓練士や動物看護士、愛玩動物飼養管理士といった資格を取得する人も多いです。
これらの資格は特に専門学校に通わなくても独学で取得ができるものです。
就職の際有利になったり、独立開業するときに役立ったりしますから、学生のうちや見習いとして働いているうちにぜひ取得をしておきましょう。